多様性がないからおもてなしができる!

ども!たくろーです。

 イギリスはもうかなり寒くなってきています。コート、マフラー、暖かいギャグはもう必須。街もクリスマスムードに包まれいています。

 

今回は、多様性(Diversity)について書きたいと思います!!

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 多様性という言葉はよく聞くけれども、いろんな状況がある中で幅広く使われる言葉だと思います。留学に来る前、来た当時は多様性というのは文化、国籍、人種や価値観といったことを想像していました。イギリス人の生活だけではなく、多くの国籍や宗教が混ざり合うこの国では何を学べるのかもとても楽しみでした。自分のスキルに多様性を加えると自分の価値観や視野が広がるとポジティブな面ばかりを期待していました。

 

しかし!

 

 実際はとても難しく、多様性のスキルを身に付ける前に自分がどれほど寛容な人間であるか知る必要があったのです。特に海外に興味を持っている人、学生は単に語学力や自分を変えてみたいといった気持ちで、価値観の成長や経験として考えている人が多いと思います。その前に一度待った!をかけてほしい。日本の中でも多様性に触れて考える機会を作るべきです。友達だって全国規模でできるようになり日本人同士、文化や習慣などを交換してみるのも面白いと思います。

 

 

 正直、世界の先進国の中で、独自の人種、言語でここまで成長し、平和を維持した国(戦後一応)は日本だけだと思っています。少子化をなくそうと思えば、北欧のように社会福祉制度を整えて、海外からたくさん人を移住させればいんです。しかし、そうなると、独自の文化や生活、宗教、言語の問題も出てきます。英語が話せない国にとってとても難しいことなのです。また、日本人にとって理解するのに少し難しいものといえば人種や宗教などですが、その理解に乏しいのはメリットでありデメリットでもあると僕は思います。

 

 人種や宗教といったものの多様性に恵まれた?国、例としてイギリスでは、僕達で言うおもてなしというようなものはありません。観光業として、お金を落としていってくれる観光客への対応といった感じですね。

 

 僕が住んでいる街はロンドンからバスで1時間半ほどの小さいところですが、街を歩いていると多くのアジア人や、明らかにイギリス人ではない人たちがたくさんいます。ホームレスもたくさんいますが。。。バスの運転手さんやお店の店員も人種がバラバラです。だからと言って人種差別はそこまでたくさんありません。ここで重要なのは、彼らはその観点で言う多様性について慣れてしまっているんです。生まれてからにしろ、移住してきたにしろ、こういった環境が当たり前なため彼らにとって観光客も普通ですし気にしてもいません。場所によっては悪のターゲットにもなりますが。僕が一番驚いたのは、イギリス人は思ってた以上に優しい!そして、全てではありませんが、常識やマナー、人への思いやりは日本人よりあると個人的に思いました。しかし、真逆ももちろんいますし、そういう人たちの態度は日本人の感覚では少し失礼かもしれません。

 

 自分をスタンダードにしてこちらの生活を過ごしていましたが、これが間違いでした。文化や価値観を学ぶということは、うん?や嫌な気分をした事で決めてはいけません。スタンダードがない状態の自分の寛容的な心で、その衝撃を受け止めなくてはならないと思います。目を色々な所へ向け、新しい発見に謙虚になると、より充実すると思います。これは日本でも同じで、つい自分の感覚でいってう〜んってなってしまうのは、そのものではなく自分の問題で、そこが寛容さ(多様性)を育てるチャンスだと思います。

 

 僕の大学は京都にあるのですが、日本にいた時、僕にとって外国人観光客は興味深く魅力的でした。英語や海外に興味があった僕は、「会話してみたいな〜」や「一緒に写真撮ってくれへんかな〜」などと日本人小僧として色々変なことを思っていました。皆さんもそういう経験はなかったでしょうか。InstagramやTwitter、Facebookなど見ていても、日本で外国の方と一緒に写っている友だちの写真をたまに見ます。

 それらを見て、上にもあるようにイギリスで多人種や他宗教に揉まれている僕はこう思いました。

「なんて素晴らしい国だ!」と。

 

 日本人は、国際的な多様性のある生活に慣れていません。しかし、いざ目の前に自分の多様性への興味の対象が現れた時、おもてなしパワー!が発揮されると思うのです。理由もなく相手を歓迎し、相手の容姿や箸が使えるかなど、いろんな疑問が芽生えると自然に相手を理解しようと頑張っちゃってます。英語ができなくても、表情や笑顔、ジェスチャーで必死にコミュニケーションをとる姿勢は日本でしかあまりないのではないでしょうか。正直、語学力はそれほど重要ではありません。伝えようとする意思と笑顔があれば相手は必ず理解してくれます。

 

 多様性を学び身に付けることはある程度必要だと思いますが、それが当たり前のように慣れてしまうと、その違いの素晴らしさに気づきません。多様性に触れるということは、大きな心があり全てにリスペクトする能力が必要ですし一緒に育ちます。また、日本人のように珍しいものを大切にでき、相手の気持ちになれるのも独自の文化で、海外から素晴らしいという評価もらうきっかけでもあると思います。

 

今まで知らなかったことを知る。

 

 しかし、それには自分がどれだけのクッションを持っていくかが大事です。 日本人で人種差別反対や、LGBTに対して平等であるべきだと言っても、実際身の回りにそういう知識や状況はほぼないと思います。日本人はメディアによる固定された概念も植え付けられやすいです。僕は、多様性にはたくさんの見方があり、メリット、デメリットも沢山あるということを深く知ることが思っていたより難しかったことを最後に言っておきます。

 

 多様性を学ぶということは、たくさんの文化や価値観などを理解し身に持つことではなくて、違いにどれだけ気づき、だからこそ見つかる面白いことを発見することだと思います。

 

 経験が一番なので、僕もこれからたくさん経験して、見て感じたものを伝えていけたらなと思います。あと、もっと面白くわかりやすく書けるように頑張ります。

ありがとうございました。